どうして必要?

がん検診

人間ドック等では、より詳しい検査が可能に

 自治体等で行われるがん検診以外では、人間ドックやがんドックなど、医療機関で自主的に受診できるがん検査があります。一般的には下記の検査がメニューとして組み込まれています。

CT検査

 CTとはComputed Tomographyの略でコンピュータ断層撮影という意味です。体の周囲からX線を当てて体の断面画像を撮影し、コンピュータによって再構成します。撮影時間は5分~15分と短く、0.5mmというスライス幅で人体をスキャンできます。すべてのがんを対象に検査を行うことができますが、一般的にがんドックでは肺や上腹部の臓器のがん検診に使用されます。また、肛門から炭酸ガスを注入し、大腸をCTで撮影する大腸CT検査では、内視鏡検査のような三次元画像を作成することが可能になっています。
CT検査

MRI検査

 

MRI検査とはMagnetic Resonance Imagingの略で日本語では磁気共鳴画像と言います。強力な磁石と電磁波を使って体内の臓器を画像化する検査で、放射線による被ばくがないのが特徴です。これまでは脳や骨盤部の臓器のがん検査に使用されてきましたが、近年はDWIBS(ドゥイブス)法※による全身のがん検診や乳がん検診も行われています。 またMRIは血管の状態を調べるのも得意としています。MRA(Magnetic Resonance Angiography:磁気共鳴血管画像)では、脳や頸椎の血管だけを画像化することができ、脳動脈瘤や血管の狭窄などを発見することができます。

※DWIBS法……背景抑制広範囲拡散強調画像と言い、2004年に日本で開発された撮影法です。がん細胞は正常な細胞より密度が高く、水分子の運動が小さくなります。DWIBS法ではこの水分子の動きの差を画像化し、がんなどの病変を発見します。

MRI検査

超音波検査

 別名エコーとも呼ばれる検査です。人間の耳では聞き取れない高い周波数の音を体内に当て、その反響から臓器の状態を画像化します。検査が行われる部位は肝臓や胆のう、膵臓、腎臓、膀胱、卵巣、子宮、前立腺などの腹部臓器や乳房、甲状腺などで、放射線による被ばくや痛みもなく、妊娠中の女性でも安心して受診することができます。
超音波検査

腫瘍マーカー検査

 がん細胞が発生することで、がん細胞自身やがん細胞に反応した細胞によって作られる物質を血液検査から測定します。複数の種類のがんに対応するマーカー、特定のがんだけに関係するマーカーなど様々な種類があります。ただし、がん以外の病気や生活習慣、服用している薬などによっても反応するため、腫瘍マーカー検査だけでがんの有無を判定することは困難です。

【代表的な腫瘍マーカー ※国立がんセンター HPより引用】

甲状腺がんCEA
非小細胞肺がんCYFRA21-1、CEA、SLX、CA125、SCC
小細胞肺がんNSE、ProGRP
食道がんSCC、CEA
胃がんCEA、CA19-9
大腸がんCEA、CA19-9、p53抗体
肝臓がん(肝細胞がん)AFP、PIVKA-Ⅱ、AFP-L3
胆道がんCA19-9、CEA
膵臓がんCA19-9、Span-1、DUPAN-2、CEA、CA50
膀胱がんNMP22、BTA
前立腺がんPSA
乳がんCEA、CA15-3
子宮頸がんSCC、CA125、CEA
卵巣がんCA125

PET検査(PET/CT検査)

 PETとはPositron Emission Tomographyの略称で日本語では陽電子放射断層撮影を意味します。通常の細胞より多くのブドウ糖を必要とするがん細胞の特性を活かし、がんを見つけます。まずブドウ糖によく似た薬剤:18F-FDGを静脈から注射し、1時間ほど安静にすることで薬剤を体内に行き渡らせます。18F-FDGはがん細胞に取り込まれ、周囲の電子と反応して放射線(ガンマ線)を体外に放出します。この状態で、全身をPET装置で撮影すると、18F-FDGが集まっている場所が映し出され、がんの位置や大きさが分かる仕組みです。PET検査は一度に全身をスクリーニングできるので、早期がんの発見はもちろん、転移したがんの発見も得意です。なお、PET-CTはPET検査とCT検査を同時に行える装置で、PET検査が苦手とする部位をカバーすることができ、より精度の高い検査が可能です。
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PET検査

大腸内視鏡検査

 大腸内視鏡検査は、太さ約12mmの内視鏡を肛門から挿入し、大腸の内部を詳細に調べる検査です。大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病など、大腸の病気の早期発見に威力を発揮します。胃の内視鏡同様、ポリープや腫瘍、潰瘍などが見つかった場合、その場で病変の一部を採取し、さらに詳細な検査を行うことができます。
大腸内視鏡検査
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